雨の日は口遊む

 今年は、梅雨明け宣言がなされた数日後から、ほぼ毎日重苦しい梅雨空が広がり、青空に輝く太陽や、夜空に輝く月を眺めることができない日々が未だに続いている。

 今日も朝から曇り空が広がり、時々小雨が降る天気だった。夕方、隣町まででかける。静かな小雨の中、牧草地と田んぼの中の坂道を国道に向かって降っていく。対向車とはほとんどすれ違わない。そして、車のワイパーの音が、静かな車内に響く。

 そのワイパーの音に合わせて、いつの間にか、昔よく聴いた音楽の旋律が頭の中に浮かび、気がつくと小声で口遊んでいた。メトロノームのように規則正しいワイパーの音に合わせてシンプルなギターの旋律が頭の中で響き、それらの伴奏に合わせてメロディーを口遊む。

Blackbird singing in the dead of night
Take these broken winds and learn to fly
All your life
You were only waiting
for the moment to arise

(Blackbird ?The Beatles)

全てがシンプルに尽きるこの曲・・・

シンプルであるが故に、心に沁みわたり、平和な気持ちになり、勇気を与えてくれる・・・

憂鬱な雨の日の楽しみがひとつ増えた。

五夜神生精片
夜狼神(やろうしん)  


Posted by 琉奈. at 2017年09月15日15:39