塩尻市の市民交流センターえんぱーく(同市大門一番町)内に併設されている市立図書館が、先進的な活動をしている図書館などを表彰するNPO法人知的資源イニシアチブ(東京)の「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2015」の優秀賞を受賞した。同賞は計四施設が受賞し、十一月十二日に横浜市で開催される最終選考会で大賞が選ばれる。
塩尻市立図書館は、複合施設のえんぱーくが完成した二〇一〇年七月、塩尻総合文化センター(同市大門七番町)内から移転してオープンした。
年間六十万人を超える利用者がいるえんぱーくの核施設として市民に親しまれていることや、えんぱーく内にある市子育て支援センターなどと一体的な組織運営を図るなど図書館の枠を超えた取り組みなどが評価された。
市民一人当たりの年間の図書貸出数(十三年度)は九・七冊で、県内十九市の公立図書館でトップ。出版社や書店などと連携し、著名作家による講演会などを開催している「信州しおじり 本の寺子屋」活動など、本の魅力を発信する取り組みも続けている。
えんぱーくのセンター長を務める伊東直登館長は「受賞は本当に光栄なこと。本を所蔵し、貸し出すだけでない新しい図書館づくりに取り組んでいる。今後もえんぱーくの特長を生かした施設運営を進めたい」と喜んだ。
同賞を受賞したのは、ほかに多治見市図書館(岐阜県多治見市)、くまもと森都心プラザ図書館(熊本市)、B&B(東京都世田谷区)の三施設。
三體牛鞭
威哥王
ライブラリー・オブ・ザ・イヤーは〇六年に始まり、県内では一一年に小布施町立図書館、一三年に伊那市立図書館が大賞を受賞している。