わたし「いいねえ、いつまでも寝ていられて」
花「そう言うけど狼一号、起こされちゃったじゃないのよ。勝手なんだから」
わたし「そうだね。おとうさんは、勝手かも?でもね、起こしたんじゃあないよ。音で、花ちゃんが自然に起きちゃったんだよ」
花「あらッ、そんな言い訳するわけ?あきれちゃうわね」
わたし「でも、事実なんだからしかたがないよ」
花「まあいいわ。百歩譲って、そうだとしてもよ、ごめんなさいくらい言うべきだわ」
わたし「そうかい?ごめんね・・・」
花「ほら、そんなおざなりの謝り方でしょう。全く嫌になっちゃうわ」
わたし「もう、そんなに言わなくってもいいじゃあないの。朝っぱらから、見苦しいよ」
花「あら?また、そんなこと言うのね。もう知らない!」
わたし「もう、よそうよ。おとうさん、きょうは仕事だから、ひげも剃らなきゃあいけないし、忙しいんだよね」
花「剃ればいいじゃあないの。好きにしてよね。あたしは、寝るんだから」
わたし「はいはい、じゃあね。おやすみなさい・・・」
花「ふん・・・だ」
わたし「まったくもう・・・」